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3月, 2024の投稿を表示しています

アーカイブの更新について

アーカイブ を更新しました。(2024/3/19)

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Taroハウスでのこれまでのイベントのアーカイブです(新規順・順次更新)。

展覧会「リベルダージ:ディアスポラ、祖先、共存の地」(報告)

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ブラジル・サンパウロの移民街「リベルダージ Liberdade」の歴史と現在を考える展覧会 「リベルダージ:ディアスポラ、祖先、共存の地」 を開催しました。 展示内容:写真・地図・資料・住民インタビューほか 企画構成:アウグスト・オヤマ(京大地球環境学堂人間環境設計論研究室修士M2)ほか 2024年2月10日(土)・11日(日)・24日(土)・25日(日) 13:00 - 16:30 2月25日(日) 13:00〜14:30 企画者アウグスト・オヤマ Augusto Oyama とハルミ・ロペス・ヒガ Harumi López Higaによるトーク(通訳:若林リク)「リベルダージ:ディアスポラ、祖先、共存の地」について 場所:ノランナラン 「リベルダージ地区は、歴史的に辺境の地域でした。市の中心部と南部地域を結ぶ街道上に位置するこの地域は、「イブラブエラの小道」あるいは「サント・アマロへの車の小道」として広く知られています。 そして単なる通過する場所というよりも、この地域はいわゆる「呪われた」仕事場がモザイク状に混在していました。ゴミ捨て場であり、財産を持たない人々や裁判所から断罪された人々のための墓地であり、絞首台やさらし台の存在など、公開処刑や拷問の場でもありました。これらの公共施設は、奴隷制度(1550年から1888年まで300年にわたって続いた)がいかに恐怖と支配に基づいた統治であったかを示すものです。 こうした抑圧の文脈において、この地区は「リベルダージ」(英語で「自由」)が喚起され、そう呼ばれるようになったのです。 最初に到着した日本人移民(1908年)の多くは、形だけの奴隷解放(1888年)後の黒人労働力の代わりになりました。少数の黒人のルーツを持つ者だけが抵抗しましたが、他の者は都市の再開発のなかで葬りさられました。」 (展示パネルから) アウグスト・オヤマ君によるトーク(2024/2/25 ノランナランで) スライドから スライドから 元の国や居住地から離れて暮すディアスポラとその子孫が多く住む地区という点で、サンパウロのリベルダージと京都の東九条は似た側面があります。 インフォーマルな住宅の自己建設が多いという点は、東九条のかつての40番地を想起させます。ポスターにも使われ、地域のゴッドマザーとして親しまれているマドリーニャ・ユニスさんが1937

佐藤由輝・山本紗佑里「ランドスケープのつづき」(報告)

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ノランナランとTaroハウスのリノベーションにも携わった若手作家の佐藤由輝と山本紗佑里による製本ワークショップ 「ランドスケープのつづき」 。 東九条地域再開発の一環で切り倒された高瀬川沿いの樹木。かつてこの街の風景のかけらであったそれらを材料に本をつくる。 漆や染色、製本など複数の物作りの工程にゆるやかに触れながら、変わりゆく風景や季節の記憶を一つの物に置き換え留めおく、あるいはそこから始まり流れてゆくような装置としての1冊の本を、日を変えてTaroハウスとノランナランでつくりました。 「5名程度のワークショップには充分な広さがあり快適でした。タローハウスには落ちつきが、ノランナランには日差しの暖かさと明るさがあって良かったです。」(佐藤由輝) ■ワークショップ 染めの回:Taroハウス 2023年11月26日(日) 11:00 / 15:00 製本の材料となる表紙の布を、廃材となった木の皮を版として染色します。 樹皮の凹凸を撫でたり擦ったりしながら、木の気配と今の気分を布にうつし取る試みです。 ■ワークショップ 製本の回:ノランナラン 2023年12月10日(日) 11:00 / 15:00 染めた布を表紙に加工し、四つ目綴じで文庫本サイズの本に仕立てます。 藁半紙や地域のレシピ、手製和紙など中身を自由に選べます。 閉じる糸や和紙には漆で染めたものも用意しました。 協力:あつめやさん、(有)久山染工 京都市 Arts Aid KYOTO 補助事業