伊藤きく代 個展

伊藤きく代 個展「チープオブジェクト」 
2023/1/14(土)・15(日)・16(月)

伊藤きく代 Kikuyo Ito
京都市立芸術大学美術研究科油画専攻修士課程1回生











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伊藤きく代 インタビュー
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本日はお越し頂きありがとうございます。 
コンセプトに代わってインタビューをこちらに添えておきます。

ー制作について教えてください。 

伊藤「作業プロセスとしては、自分の記憶とか思い出を記号化し、抽象絵画を描いて、それを立体にする事を行ってきました。使用する素材は日常生活でよく目にするプラスチックやゴム素材、廃材が多いです。卑近さや人が使い込んだ廃材にある粗略な質感。これらの素材が持つ 雰囲気が作品と鑑賞者との距離を近づけると考え、このような素材をチープな素材(ちゃちさがアホっぽい、可愛い素材)と定義し制作しています。これまでは作品に親しみがある素材を使う事と公園 という空間に目をつけ、 チープ・パークと名付けたインスタレーションを野外に設置し作品を作っていました。
まぁ、もっと簡単に言うと何ですかね…絵を立体にしてましたー、大学のゴミ捨て場から誰かが加工した後の木とか廃材を拾ってきて自分が買ってきた素材と組み合わせて作品を作ってました〜、見た目はめちゃくちゃ正面がある立体物なので、絵画なのか立体なのかもあんまり定義したい感じではないですが…基本的に、2m以上の立体物を沢山作って外に並べている感じです。」
 
ー今回はサイズ感や元になる絵画が無いなど、チープ・パークとは違う作品の印象を受けますが、何か変化があったのでしょうか? 

伊藤「2022年は個人的に最悪な年だったのですが(略)大きい作品を作る元気がなかったんですよね〜面倒臭いってなってしまって。コロナ流行が始まった2020年当初は動けない分、体全体を使って作品を作る事が好きだったのですが、昨年はかなり外出できるようになりましたよね。そうなると何かこう、作品だけにエネルギーが集中しなくなったというか、そんな中で何も作らないのは流石にヤバいから小さいサイズで作ってみようと思ったんですよね〜元になる絵画が無いのは何でですかね、元になる絵画と間違ってる翻訳後の立体が一緒になってきた、絵画はキャンバス!!みたいな感じが無くなってきたのかも?と思ったり??」

-今回のチープオブジェクトというわけですね 

伊藤「ええ、もう抽象絵画を元に立体化するプロセスを省きました。チープパークに使っていた素材を使って素材の組み合わせ、素材とその時の気分を組み合わせて造形する事だけにしたんです。チープオブジェクトと名付けてます。自分が楽しい部分を抜き出した感じ、単純にしたつもりです。自分の中で使う素材は変えずに出来上がった何でもアリな、広義的な意味でのチープを求めている感じがオブジェクトという単語に現れていると思っています。あれ、オブジェクトってオブジェより意味広いよね????!」

ータローハウスを展示場所として選んだ理由はありますか? 

伊藤「タローハウスを見て、無骨な壁の色とか、違う時代が混ざった空間とか、空間だけで作品じゃんと思ったんですよね、あちこちに視線が行く構造にすでになっているので…タローハウスだったら作品自体では成立しにくい、チープな自分の作品が合うかな〜っと思い展示してみました。」

ー展示してみてどうでしたか? 

伊藤「いやぁ、中々癖が強い空間で苦労しました。井上先生、タローハウスは作品展示場所だけど、既に空間が作品作ってるじゃん〜とか思って。作品をアクセントにして自分の空間にしない方がタローハウスには似合っているのだろうなと思いつつ、巻き込んでやる!!!という気持ちで臨みました!!」
 
ー最後に一言どうぞ 

伊藤「ほぼゴミみたいな私の作品を快く展示させてくれたソルカフェのそるさん、タローハウスについて教えてくれた井上先生、展示を手伝ってくれた岡留君、意味のわからないこの展示に来てくれた方、本当にありがとうございました!これからも頑張ります!」

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